15/02.10月/演奏組◎路上日記・その15北九州演劇祭の、「IRON」で、私は演奏担当になった。 いままで、生演奏で芝居をしたことはあったが、自分が生演奏をする側になるとは。 「音」というものが、とても繊細で、場の空気を左右するものだと、改めて気付かされた。 そして生演奏は経験があるし、うまくやれるだろう、という甘い考えはすぐ打ち砕かれた。 聞くとするとは大違い。 一定のリズムをキープすることがおぼつかないのだ。 もう何度も書いているので、くどいかもしれないが、このごろ身にしみるのは、何事も「自分がちゃんとできている」と思ったらだめだな、という事。 発声一つ、体の動かし方一つにしても、未熟な自分に気付けなければ、人の意見や指導を素直に受け入れられない。 けれどやはり人の体は奥が深く、自分の思惑を裏切るものだから、自分が思うほどきちんとできていないことのほうが多いのだ。 でも、素直に自分の体と向き合って、未熟を認めて訓練すれば、ゆっくり、でも確かに、体はこたえてくれる。 そう信じて、今日も演奏に励む。 この大耳がでているころには本番が始まり、そして終わっている。 音を創りだす人々すべてに尊敬の念をいだきつつ、演奏する側としての初舞台に、挑んできます。 ジャンル別一覧
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